LASÉE BEAUTY MAGAZINE--下着できれいになる! 文・齋藤薫--
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Archive! 美の法則
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『食べて、祈って、恋をして』スペシャル・エディション
Blu-ray発売中 ¥2,500(税込)
発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督:ライアン・マーフィー
出演:ジュリア・ロバーツ、ハビエル・バルデム、ジェームズ・フランコ

人生を見つめるってこういうこと。新しい旅の形を見た

いつでも観られるように常備している映画がある、という人は少ないのかもしれない。しかし今回紹介する『食べて、祈って、恋をして』は、大人の女ならきっと、一度観たら側に置いておきたいと思わせる作品になるはずだ。

 女は"旅"が好きである。もうすぐ卒業と言っては旅をし、女友だちができたと言っては旅をし、そして失恋したと言っては旅をする。もうすぐ結婚するから、子どもが高校に進学したから、たまには母親と水いらず......ともかく女はいろんな理由をつけて旅をする。
 もちろん単純に"骨やすめ"を目的にすることがほとんどだけれど、何かに迷った時、とりわけ人生を進めていく方向性に迷った時、女はとりあえず旅に出てみようと思う。それも、日常の中にはない場所にいきなり自分を運んで、自分のからだや心が自然に引かれていく方角を感じるためなのかもしれない。
 当然ひとり旅も多くなるけれど、そういう旅って、果たして本当に目的を達成できているのだろうか? つまり、旅の中で人生の方向性が具体的に見えたりするものなのだろうか? そういう時の旅って、結局のところ自己満足に終わったりするのじゃないか? 
 もちろん気分が切り替わったり、心が癒されたりするのは確かで、それだけでも旅に出る意味は大いにあるけれど、でも生きていく上での何らかの手応えや確信を得たいと思うなら、あらためて旅の仕方を見直してみるべき。だからちょっとこの映画を見てみたい。『食べて、祈って、恋をして』。
 ある日突然、今の自分の日常に疑問をもち、夫に離婚を申し出て、長期の旅に出る。イタリアで美味しいものを食べ、インドで瞑想(めいそう)をして、バリで恋をするために、3カ月ずつそれぞれの国に住み、自分らしく生活してみるという、実験的な旅に出るのだ。
 そのストーリーの中に、旅によって自分を、自分の人生を、本当の意味で見直す絶対の決め手が見えてくる。重要なのは、さらりと観光をするのじゃなく、あくまでも一定期間そこにとどまり、そこにいる誰かときちんと関わりをもつことなのだ。関わりをもって語り合い、その上で何かを感じる。1週間しかなくたってそれはできるはず。
 ヒロインのジュリア・ロバーツは、その旅でハッキリと人生を変える。生きていく上での確信を得る。そうしてまさに胸がすくようなラストへと繋(つな)がっていくのだ。
 ひとりひとりが、自分の人生はもっと大きな領域で、地球をすべて使って考え直してみるべきものなのだって、よくわかる。日常を置いている場所はあまりにも狭く、閉鎖的。もっと広いところで人生を構築すべき。それを自分に思い知らせるのが、本当の"自分探しの旅"なのだってわかるはず。
 少なくともこの映画は、観られる時にいつでも観られるように常備しておくべき。そういう種類の映画なのである。