あなたは下着を美しく着けられるか?<ブラ編>

□あなたはブラジャーを美しく着けられますか?
□あなたはブラジャーを着けるのが好きですか?
背中でブラのホックをかける......その行為にはいつも一瞬の緊張が混じるもの。でもひょっとすると女は、その緊張が嬉しいのかもしれない。女がそこで一段上がるような気がするのじゃないだろうか。
ましてや、腕を背中にまわしてホックをかけるその瞬間、誰も見ているはずはないのに、何だか不思議に見られている気がしてしまうもの。あなたもそう感じたことはないだろうか?
女には"たとえ人に見られていても恥ずかしくない所作"を心がけたいシーンがいくつかあって、そこを決めないと、女としてマズイという思いが働く。たとえば一人で紅茶を飲んでいる時、ベッドに入って眠るまで、そしてブラを着ける時。気がつくと、いつも美しい身のこなしを意識している。だから、誰もいないのに、なるべく美しくホックをかけようと工夫したりするものなのだ。
しかもバストを正しくブラのカップにおさめ、ブラに身を任せながらも凛としたキレイな胸の形をつくる......その一連の動作をなるべくするすると、エレガントに行えることにこだわっていたりする。ブラをつける行為って、そういう意味で女にとっては特別なものなのだろう。
そう言えば、あらゆる仕草の中でいちばん"女っぽい"のは、ネイルをつける時の一連の動作だという説がある。確かに、それなりのテクニックも必要とするひとつの"作業"なのに、妙に女っぽい。おそらくは、女になる行為だから。ネイルを塗ることによって、女が"女"をどんどん自覚していく、そういう行為だからこそ、女が濃厚に香りたつのだ。ましてや、ネイルをはみ出さないようムラにならないよう、息を潜めて静かに筆を運ぶ。そういう危うさを含んだ緊張は、それ自体がとてもたおやか。
ブラを着ける時のかすかな緊張感も同じように女をたおやかにする。一度ではホックがかからない、ホックのありかをちょっとドキドキしながら探り、何度か失敗しながらも、きちっとホックがかかった時の小さな達成感は、女にしかわからない快感だ。そこで自分のからだがにわかに"女のからだ"になったのを感じるから。そういう危うさを経て"女"になるのは、毎日の儀式のように女をしゃんとさせてくれるのだろう。
だから、ブラのホックは背中にあるのかもしれない。毎日、背中のホックをかける時、この話を思い出してほしい。誰にも見られていなくても、できる限り美しくホックをかける......やってみてほしい。からだに"女"を吹き込むように。







